『仏教聖地巡礼 インド・ネパール七大聖地の仏跡巡り』H.Y. ブッダの教えを学んでいく中で、ブッダはどのような場所で生まれ育ち、覚りをひらいたのか興味が次第に増していきました。そしてインド・ネパールにはブッダにまつわる八大聖地というものがあると知り、一度は行ってみたいと思っていました。今回、インド・ネパールの七大聖地に行ってきましたので、ご報告させて頂きます。0.事前準備 せっかく行くのであれば...
心をととのえ人生を変えた事例集記事一覧
『死と奇跡と救い』I. E. 「抗癌剤治療をしなければ7週間、やれば44週間生存というデータがあります」。「腺癌」という診断がついた日に主治医からそう告げられました。2016年5月のことです。当時麦生(むぎお)は15歳。人間なら76歳の高齢猫です。重い副作用の可能性もある抗癌剤治療を選択する気にはなれませんでした。 私にとって麦生は特別な子です。ペットは家族も同然と言いますが肉親との縁が薄く孤...
『父への怒りと内観と』Y.T. 私が今回、瞑想を始めたきっかけは、強い背部の痛みでした。以前より疲れた時などに出現していましたが、生活に支障が出るほどではありませんでした。それが2年前より急に痛みが強くなり、生活に支障が出てくるまでになりました。2度の精密検査でも異常はなく、当時仕事でストレスを強く感じていたため仕事を辞め、旅行などをしてストレスの解消をしていましたが、痛みは変わりませんでした。...
『生きる意味を探して』H.M. 私は55歳の会社員です。地橋先生の朝カル講座を受講し始めて11ヶ月になります。 私が朝カル講座を受講し始めた理由は、お寺での坐禅会や阿字観瞑想、念仏会などが大好きでよく参加していたのですが、意味がわからないまま参加していたので、きちんと意味を理解したいと思ったのがそもそものきっかけです。最初は本を読んだり、朝カル等の仏教に関する講座をいくつか受けたりしていました...
『体を整え、心を整え、人生を整え』E.K. 16年前に仕事のストレスから心の調子を崩しうつ病になりました。その時お世話になったカウンセラーの先生の勧めで、座禅を始めたのが瞑想との出会いでした。その後、体調管理のために続けていたヨガが実は瞑想のための技法であったことを知り、それ以降は、ヨガと集中系の瞑想を生活の中に取り入れながら、心と体のメンテナンスを行ってきました。 ただ、どれだけヨガや集中...
『なんだ、あったじゃないか』 N.F. 地橋先生の『ブッダの瞑想法』に出会い、1年近くが経ちました。本を読んですぐに初心者講習会に参加し、その後、朝日カルチャーセンターでの講座を受講し続けています。修行はまだまだこれからですが、ヴィパッサナー瞑想を始めて以来、苦しい場面は少しずつ減ってきているように思います。この瞑想法や原始仏教の教え、そして地橋先生に出会うことができ、とても幸運でした。 私...
『真っ黒い心を吐き出したら・・・』H.T. 地橋先生のご著書から朝日カルチャー講座に出会い、1Day合宿に参加し出してから1年半ほどになります。 現在私は55歳ですが、ブッダの瞑想法に興味を持ったのは30代後半でした。その頃はヴィパッサナー瞑想とサマタ瞑想の違いなどまったく知りませんでした。動機は願望をかなえるため、何か超人的な能力をつけたい、成功したいといった欲が心を占めていました。 38...
『検証しながらの瞑想実践』H.Y. ヴィパッサナー瞑想を始めて以来、心が徐々に解放され、楽になっていると感じています。その反面、自分を振り返ってみると、引っかかっている気持ちの一つに、他人に認めてもらいたい気持ちが強いと改めて思いました。 瞑想に出会う前ですが、大学のOB会の世話人をやっていたことがあります。世話人はOB会の組織運営を行い、仕事はOB総会の準備や会費の集金など多岐に渡ります。大...
『十年目の私の瞑想修行』K.U. 私は、グリーンヒルの瞑想会に参加し始めてもうすぐ十年目になります。修行の一つの節目であり、これまでの歳月を振り返って、学び得たことについて書き留めておきたいと思いました。 私は一人息子を持つ母親ですが、ヴィパッサナー瞑想に出会うきっかけとなったのはこの息子のことでした。息子は、幼い頃から持病のアトピーがあったのですが、それが悪化し浪人時代に最悪の状態に陥りまし...
『瞑想との出会い』りんご 今から2年ほど前、仕事はマンネリ、趣味もなく、このまま時間を浪費するように人生が過ぎていくことに、何とも言えない閉塞感を感じ、それを打ち破りたい衝動に駆られていた。そして、そんな時期に見つけたのが、マインドフルネスと某IT企業が開発したプログラムである(ただし、この時点では某IT企業のネームバリューに吸い寄せられているところが大きい)。 そのプログラムが、私の初めての...
『苦の中に菩提心あり』宝田 誠1.ヴィパッサナー瞑想に出会う前の人生 自分の辿った道が法施となり皆様の修行の一助になればと祈念し寄稿させて頂きます。 私の学生時代は、絶対真理の探究や願望実現のため、禅定体験による超人化を目指すことが興味の対象でしたが、定力がなかったので中途半端なもので終わりました。今思えば戒定慧の三学の中で定のみに取りつかれていた時代だったと思います。 社会人になり大乗仏...
『瞑想8年目、日々是修行』Y.T. 8年前から地橋先生のご指導のもと、最初の変化以降(「月刊サティ!2013年4月号」投稿)、さらにいくつかの変化があった。 特筆すべきは、怒りの激減だ。職場にポケットカウンターを忍ばせ、怒りの感情を確認するたび、ポチッと押すことをやった。8年前には、一日100回以上あったものが、最近はゼロに近い状態になっている。因果論で怒りの恐ろしさを了解し、発する怒りは苦し...
『闇から光へ −そして信の確立へ』M.N. 「あなたからはじめてご主人の話を聞いた時から、変わってないんだなあ」 1Day合宿の帰り道、ご一緒した方からこう言われた。 わたしたち夫婦の関係に影響を受けた長男の問題を何とかしたくてヴィパッサナー瞑想に出会い、朝カル講座に飛び込んでから3年近くが過ぎた。その間、両親と祖母への見方、長男の問題の改善と、目覚ましい変化が起きた。しかし夫へ抱く思いは相...
『人生が集約する瞑想』R.Y. 私は61歳女性、瞑想を始めて7年になります。正直言ってあまり出来の良くない瞑想者です。地橋先生が「素晴らしい瞑想体験が羅列されている原稿よりも、失敗談や瞑想が遅々として進まない話の方が、誰にとっても身近で共感を呼ぶものです」と勧めて下さいましたので、それでお役に立てればと、拙い筆を取りました。 私が瞑想を始めたのは、娘が試験に落ちてばかり、しかも心がけが悪い。夫...
『瞑想が振り返らせた半生』 T.G. 自分はどうのような人間なのか、と最近自問しました。まじめ。思いやりがある。根に持たない。親切。周りへの配慮を忘れない、などなど。 同時に、自分に利があるか否かを計算し、人から受けた苦痛を忘れず仕返す機会を伺い、 体を横にしだらだら過ごすことを好み・・という面も否定できず、むしろそちらの方が本来の自分の性質なのだと思い至りました。 このような事を考えていた...
『私のヴィパッサナー瞑想体験記』K.U. 地橋先生の瞑想会で修行をさせていただくようになってから、いつのまにか8年が過ぎようとしている。ここで、ひとまずの区切りをつけるためにも、ヴィパッサナー瞑想に出会ってから今に至るまでの自分の修行を総括的に振り返ってみたいと思う。 先生の瞑想会を知ったのは、『DVD版ブッダの瞑想法』がきっかけだった。それまで瞑想というと、何時間も不動の状態で坐り続けていな...
『朝カルで叩き込まれた因果論』 平明 創 私が初めて地橋先生の朝日カルチャーセンターの講座を受講したのは5年前の4月でした。 その2、3年前から先生の著書やその他のヴィパッサナー瞑想に関する書籍を読んでは自分なりに瞑想実践をしてきましたが、直接指導者から教えてもらうということはありませんでした。 しかし6年前に大腸がんを患い、入院中に退院したらボランティア活動とプロから直接指導を受けて、瞑想...
『瞑想を始めて3年』Y.J. 瞑想を始めて3年が過ぎました。 私は何となく、瞑想と出会いました。もともと興味をもっていた仏教について調べていくうちに、上座部仏教を知り、瞑想をスタートしました。瞑想のやり方について詳しく知りたいと本を読んでいた所、このグリーンヒルにたどり着きました。 瞑想で特別な体験があるわけでもありません。日常生活においても、瞑想を始めてから、自分ではそこまで大きな変化を感...
『真実に向き合う力を得て・・』S.S. 19歳から36歳の現在に至るまで、人生のおよそ半分を過食嘔吐という摂食障害と共に生きてきました。この摂食障害を完治させることが、私がヴィパッサナー瞑想を始める一番の目的でした。 2016年10月から瞑想の実践を始めて1年3カ月が経ちます。始める前と後での大きな違いは、摂食障害が自分から排除したい汚点から、自分の一部として受け入れられるようになったことです...
「日本の寺の住職を辞して、これから」白幡憲之先代住職だった父の急逝 平成16年の暮れ、寺の住職をしていた父が急逝したとき、私は45歳でした。住職の長男ではあるものの、その頃の私は僧侶の資格を得るつもりも、いずれ寺を継ぐ意志もなく、20代後半から30代初めまでは会社勤め、30代半ばから10年あまりは翻訳者として過ごし、寺とはまったく関係ない仕事をずっとしていました。 当時73歳だった父は、これと...
『五戒を守る』 K.I. ヴィパッサナー瞑想を始めてようやく半年になろうとしています。まだサティの入れ方も迷う入り口なので、瞑想による変化はよく分かりません。 ですが、確かに変わったと自覚がある点がいくつかあります。朝カルのクラスに通っていて、毎回先生の詳しい話を聞いていますと、瞑想の上達以前にしっかりと整えねばならないことが分かってきました。「戒定慧」の順に修めて行かねばならない。まずは「戒...
『素晴らしきヴィパッサナー瞑想との出会いに感謝!』 磯崎 富士雄 この『月刊サティ!』の読者の皆さんの中には、瞑想に出会って人生が変わったという方が多いのではないかと思います。実は私もその例外ではありません。なぜ瞑想に興味を持つようになったのか、その経緯を振り返ってみたいと思います。 子どもの...
『怒りと恐怖と調和と: ヴィパッサナー瞑想の「見えざる手」と繋がって 』(Abe-chan)1 感謝 まずは私に執筆の機会を提供してくださいました【月刊サティ!】編集部の方々に、この場を借りまして感謝申し上げます。ヴィパッサナーについて、瞑想について、ひよっこの私ですので、誤用がある場合はどうかご容赦ください。2017年がもう、3分の2を終わろうとしています。250日余りの間に、なんとたくさん...
『やっと出会えたヴィパッサナー瞑想』(ピーマン) 私は、ヴィパッサナー瞑想の指導を、今年の4月から朝日カルチャーセンターで受け始めたばかりです。まだ全くの初心者なので瞑想について十分に知識も持っていませんし、実践においても本当に少しの時間しか行っていません。でも、こんな短い時間でも随分と人生が楽になりました。私がどのようにヴィパッサナー瞑想に出会ったか、そしてどんな変化があったかを書きたいと思い...
『届くように』(匿名希望) 今から十年前、私と小学三年生の息子は、雨の降りしきるキャンプ場にいました。夏のピークを過ぎ、他には数組の家族がいるだけで、標高と雨のせいもあって肌寒く、私たちは目前の清流をただ眺めていました。初めてのキャンプは夕食の準備も手際よくいかず、焦げたご飯を食べ始める頃にはすっかり暗くなっていました。 ここに来る前に、妻との話し合いが終わり、私が息子を、妻が娘を育てることに...
『ヴィパッサナー瞑想に出会って』(紫苑) ヴィパッサナー瞑想に出会い、私は、自分の身体を実体のあるものとして実感できるようになりました。 五十歳を過ぎた頃、突然「一過性健忘症」という聞き慣れない病気に罹りました。医師によると、ストレスや疲労が要因となり、特に身体の変調をきたす更年期の女性が多いとのこと。再発は少なく命に関わることはないとの診断でしたが、夢遊病のような言動をくり返す私の様子に、家...
『夫が教えてくれたこと』 (匿名希望) 昨年の12月に、夫が突然、不慮の事故で亡くなりました。私の人生で、最も衝撃的な出来事でした。 朝元気に会社に出かけて行った夫が、夜、冷たい遺体となって警察の霊安室に横たわっていました。全身が震え、立っていられない経験を初めてしました。突然、地面が割れて地獄の底に突き落とされたような気持ちです。この世の全てが信じられなくなりました。 葬儀、事務的手続きな...
『変わりゆく人生の流れ』(匿名希望) 私は、十代の頃は肩や首の痛みや円形脱毛等、様々な身体の症状を持っていましたが、それに苦しむという事はあまりありませんでした。 今から当時の事を振り返ってみると、両親は多額の借金を含む財産の問題で対立しており、また兄は、父から「母親は財産を弟(私)に全て与えるつもりのようだ」等と聞かされ、兄が父のスパイとして私を監視し、私が母のスパイとして兄を監視するような状態...
『サティで消える幸福感』 T.H. 以前から行きたいと思っていたタイ、チェンマイの森林僧院で修行してきた。グリーンヒルの法友が出家して修行しているので、連絡を取ってみたら快諾してもらえた。日本人になじみのないサンガの実態を理解できるようにお坊さんと同じような生活をしてみたらどうかと言われて、その提案に乗ってみた。 毎日、夜11:00ごろ就寝し、朝3:30ごろ(外は真っ暗)に起床するという生活を...
『見えてきた、自らの課題』Y.J. 2年前、上座部仏教と出会い、興味本位で瞑想の実践を始めました。 特に悩んでいることは、ありませんでした。 仏教に全く理解を示さない家族、特に母親には閉口することがしばしばありましたが、悩みという程のことではありませんでした。職場でも悩みはありませんでした。 それは、私が日々、自己中心的に言いたい放題、やりたい放題であったためです。ストレスフリーです。 自...
『真実を見つめた先にあるもの』 M.N. 昨年、夫婦の諍いがきっかけで長男が精神的に不安定になり、一時期は学校にも行けなくなりました。それまで積み上げてきたものすべてが崩れていく様を目の当たりにして、私は焦りと不安で一杯になり、それがさらに状況の悪化を招きました。そんな繰り返しの毎日を少しでも好転させたい、その一心で辿り着いたのがこのヴィパッサナー瞑想でした。 すがるような思いで朝カル講座に飛...
『四つめの山に出会う』 M.K. 2ヵ月ほど前、私は急に腰痛になりました。この腰痛は心因性だとすぐにわかりました。日常生活でトラブルが起こり、もうこんなことが続くのは嫌だと思い、思い切って人生を転換したいと、糸口を求めて悶々と格闘していた中でそれが起きたからです。 アドラー流にいえば、「現実に直面するのが嫌だから、私は腰痛を作り出した」ということになると思いました。現実に向き合うのが嫌でたまらな...
『ケンタウロスへの道』 中野 祐三郎 私は、人生の目標をケンタウロスになることに置いてきました。ここで言うケンタウロスとは、ケン・ウィルパーが意識の成長・進化のサイクルの中で記した後期自我→成熟した自我→生物社会的領域→ケンタウロス→アートマン→ブラフマンのケンタウロスの段階を指したもので、自我を手放した状態、或いはありのままの自分を受け入れた状態を示します。天外伺郎氏によれば、後期自我から成熟...
『ヴィパッサナー瞑想との出会い』 森 健一郎 私は、妻、子供2人の4人家族で暮らす43歳の公務員です。外からみれば一見、ある程度完成された一人前の男性と見えるかも知れません。しかし、私には学生の頃より20年以上、先天性の身体的理由により夢が断たれた所から始まる葛藤がありました。 それは、「自分の一度しかない人生、本当にこれで良いのか?」という葛藤です。 このような葛藤は、世に生まれ出た皆が感...
『生きていていいんだ。ここにいていいんだ』 N.H. 1日10分の瞑想、クーサラ、慈悲の瞑想に毎日きちんと取り組むようになって数カ月、私は以前とは比べものにならないほど落ち着いた心で日々を過ごせるようになりました。たくさんの気づきが立て続けに起こり、生きることが劇的に楽になりました。その中でも最も大きな気づきについてご報告したいと思います。 私は若い両親の元で、物心ついたときから良い子として優等...
『煩悩との二人歩記(ふたりあるき)』 中道精進 昨年一月から瞑想会に参加させていただいています。きっかけはいつの頃からか心に芽生えた他者に対する不寛容や怒りの感情に気づかされたことでした。例えば、日常会話や職場で間違った言葉や内容を発言する人やスタッフがいるとわざわざ叱って訂正する、駅で階段の昇降矢印を無視する人が許せない、電車の乗車口で両脇に陣取り邪魔になる人が許せない・・・など、きりがありま...
『マトリョーシカ人形と孫悟空』 金子義政 昨年の6月に初めてグリーンヒルの東京瞑想会に参加させて頂いて以来9カ月が経過しました。2回の短期合宿と2回の1DAY合宿に参加しましたが、その間の自分自身の変化を振り返ってみたいと思います。 私はいわゆる関西弁で言う<イラチ>で、すぐイライラし感情的にキレることもしばしばでした。それが祟ったのでしょうか、4年前に、パワハラ上司と巡り合わせ、言葉の暴力を...
『苦 (ドゥッカ)が指し示す道』 岡田行矢 瞑想を始めるきっかけとなったのは中学生の時から悩まされてきた頭痛です。その頭痛は始まると1時間以上持続し、痛みは強烈なものでベッドの上で七転八倒するようなとても苦痛を伴う酷い体験です。それはだいたい2年に1回のペースでやってきて、発作期間に入ると約1カ月間、毎日2〜3回頭痛発作に襲われます。 その頭痛が起きている期間は毎日発作に怯え、発作が起きると気...
『人生のどんでん返し ―ヴィパッサナー瞑想との出会い―』 前田晃幸 私はヴィパッサナー瞑想に出会ってから現在までに考え方が変化したことを、「怒り」「視点」「無常」の3項目毎に述べていきます。 まず「怒り」です。 私は、表面では短気で怒りやすいタイプに見えませんでしたが、怒りを溜めこむ人間でした。 「お前の子孫、3代先まで恨んでやる!!」を合言葉に、一度、嫌がらせや、裏切った嫌いな相手を許さ...
『ありのままの自分を受け容れる』 匿名希望 私は十代の初めから様々な精神的問題を自覚しており、そのことがずっと悩みの種でした。とても緊張しやすく、気弱でなにかといえばクヨクヨと悩み、頻発する不快な妄想や恐ろしい妄想に簡単に捕われていました。また、中学時代に不登校になって以来、人付き合いもずっと苦手でしたし、この他にも自覚していた問題点を挙げていけばキリがありません。ずっと後になって精神科で受けた...
『気がつけば出会いから7年』 J.N. 色々なことがあったものの、自分の人生は結構順調に進んでいると感じていました。 恵まれた環境で育ち、あまり苦労もせず大人となり、就職、結婚と進み、仕事も家庭もしっかり守ってきました。自分のことを良い人と思っていましたし、周りからもそう思われているであろうと勝手に信じていました。会社では当面の目標としていた所にも到達し、「さあこれからどこまで行けるかな?」な...
『三行日記で強化された気付きの力』 匿名希望 長年勤めていた会社を過重労働と長年勤めていた会社を過重労働とパワハラで退職し、働く自信もなくしてアルバイトや旅行をしていた1年前、瞑想に出会いました。以前から興味があり、ネットで『ブッダの瞑想法』を知って、地橋先生の講座を受けたいと思い朝カルに通うようになりました。瞑想やダンマトークにより、過去の認知や現象世界がどんどん変化するので、すごいと感動し夢...
『真の自分の姿を受け入れて』 匿名希望 ヴィパッサナー瞑想と出逢い、今までまったく見えていなかった自分の姿に気づかせて頂きました。わが身に起こる事柄は自ら種を蒔いたものだと分かっていても、いざ自分のことになると我執(エゴ)が邪魔をして驚くほど何も見えないものだと実感しました。 瞑想を始めてからしばらくして、私は佐賀の内観研修所に行くご縁を頂きました。 初めて屏風の内側に座り、母に対する自分を...
『ダンマの鏡に自分を 映しながら』 Y.K. 子供の頃、兄弟に大きな病気があった影響で、自分は親に心配をかけないように、いつも良い子でいました。幸い勉強しなくても成績は良かったので、学校でも優等生でいることができました。 高校卒業後は、周囲の期待に応えて難関大学に入学しました。すると、周囲の人達は、自分より優秀な人達ばかりでした。それまでたいした努力をしたことのなかった私は、だんだん周囲につい...
『呪縛から解放された 瞑想』 匿名希望 仕事や人間関係がどうにもうまくいかなくなって仕事を辞め、無職だったころに美容院で読んだ雑誌に『ブッタの瞑想法』が紹介されているのを見つけたのが、ヴィパッサナー瞑想との出会いでした。 他人が怖く、何もする気になれない毎日でした。家事と通っていた英会話教室の宿題は効率が悪いながらなんとか続けていました。外出の前に戸締りと火の元の点検を始めると何度やっても安心...
『一年目の総括』 yama 両親が熱心なキリスト教徒であった為、私は幼い頃から教会へ通った。洗礼も受けたが信仰に馴染めず、二十歳の頃教会を離れた。後年、癌で亡くなった母の最期は、痛みと妄想と恐怖が溢れ、本人も家族も辛いものであった。「安らかに天国へ旅立った」とは言い難く、私の中で信仰に対する疑念が深まった。 私には、「きちんとしていたい」「正しく在りたい」と云う思いが心の何処かにあり、ある程度...
『瞑想、生涯の修行』 F.T. なぜか、子どものころから生きること死ぬことについて考えることが多く、非物質的な意味で、より高いものを志向する気持ちを強く持っていました。しかし、誕生日を迎えるたびに、ただ年を重ねている自分に焦りを感じ、目指すものからほど遠い現実にある自分を受け入れることができず、心身症に長年苦しんでいました。 大学生のとき、集中内観を経験させていただき、多くの人々に助けられ、あ...
『下座行との出会い』 匿名希望 私は、33歳の時に胃癌になり、そのまま入院・手術・半年以上の自宅療養をすることになりました。それまでの私は、いわゆる一流大学を出て、それなりの就職や出世もしたところでした。しかし、人付き合いがうまくいかず、優れた人に対してはびくびくと恐れをなし、劣った人には腹を立て見下していました。そして、「ごまかしごまかしやってきてはいるが、いつまでも続くものではない」との漠然...
『無明長夜に差す光明』 匿名希望 「触れた→ (目を)開いた→新聞→女性→縮み→膨らみ→・・・」 先日の通勤電車でのできごとです。いつものように『慈悲の瞑想』の後、『坐る瞑想』を実践していた私の額に女性の乗客が広げた新聞が当たったのです。以前でしたら電光石火の速さで怒りが全身を駆け廻ったものですが、この時は怒りを感じることなく瞑想を継続することができました。 私は10数年間、早朝覚醒、途中覚...
『気づきの瞑想で超えたいこと』 匿名希望 初めてヴィパッサナー瞑想に出会ったのは、今から7年程前になります。当時は、父が急逝して一人になった母のケアをしながら、起業した夫の仕事を手伝い、同時に義母との同居も始まって何年か経った頃で、気がつくと、私は自分の居場所が無くなったような感覚に襲われてパニックの発作を繰り返すようになっていました。 そんな時、書店でふと手に取ったのが初期仏教の瞑想の本です...
『私のヴィパッサナー瞑想』 匿名希望 「瞑想」と言えば「坐禅」という概念しかなかった私が「ヴィパッサナー瞑想」という言葉を知ったのは今から8年前のことです。 あの頃は日常的に夫婦喧嘩をよくしておりギクシャクとした重苦しい空気が家中に充満して家族は窒息状態だったと思います。それなのに私は子供達がどんな気持ちでいるのか気遣い、思いやる優しさもなく、主人に対しては歩み寄り仲直りしようともせず「私は悪...
『瞑想わらしべ長者』 T.O. 道端のゴミを拾うとか、人に親切にするといったいわゆる「善い行い」の集積のことを波羅蜜と呼び、それが瞑想の決め手となると知り、智慧と倫理は別物ではないかと思っていたので不思議な気がしました。グリーンヒルで瞑想を始めて3年ほどになりますが、今やそれらは渾然一体であると確信を持っています。 瞑想を始めて間もないある日、ゴミ置き場で犬の糞が異臭を放っていました。善行の例...
『心の治療としてのヴィパッサナー瞑想』 岡野悠 私が瞑想を始めたのはうつ病で苦しんでいた時期でした。大学院でうつ病を発症してから瞑想を始めるまでの4年間に、5回病院を変えてさまざまな医師の診察と薬を試しました。しかし一時的に症状が落ち着くことはあっても完治には程遠く、当時は仕事や人間関係の些細な問題でもひどい抑鬱状態に陥りました。不眠・吐き気・食欲不振・腹痛から始まり、何も手につかなくなるほどの...
『見えてきた貪瞋痴の塊の私』 篠原知子 初めて「坐禅」をしたのは一年半前。「集中力を高めるのに良い」と本で読んで、自室で軽い気持ちでやってみました。 10分と持ちませんでした。坐って目を閉じた瞬間、恐怖に近い感情が湧き上がってきて苦しくてたまらず、目を開けた時には肩で息をしていました。まぶたの内側の闇で溺れそうな感覚がありました。しかし、その日から毎日坐り始めました。苦しくてたまらないけれど、...
『総力戦としての清浄道』 匿名希望 私はこの瞑想に出会う前は、頭の中に概念でしかない「ねば」や「べき」を勝手にこしらえ、その自分で作った概念に縛られ苦しむという生き方を繰り返してきました。内に向けては、ねばべきを達成するため強烈な貪りの心で必敗の戦いに挑み苦しみ、外に向けてはねばべきの達成されない強烈な怒りが他人に迷惑をかけまた自分を苦しめてきました。 具体的には、例えば、本は常に新品のように...
『「母のせい!」ではなかった』 M.M. 「私の場合、母を恨むことでもう安定しているのでいいんですが・・・」 「いいえ、それは絶対によくないことです」 地橋先生の瞑想会に参加するようになって3カ月たった頃、先生はきっぱりとそうおっしゃいました。戸惑いつつもうれしかったです。本心ではそう言ってくださる師をずっと探していたのだと思います。それから一年半たった今、その言葉の真意を実感することができ...
『真実が顕わになった…私の瞑想効果』 平明 創 私はかなり高慢な中年男性です。 初めて地橋先生からヴィパッサナー瞑想の直接指導を受けてから8か月を過ぎましたが、今でも高慢です。ただ、瞑想を始める前はそのことに気づいていませんでした。 今では一日に何回も“高慢”とサティを入れ、自分で気づけるようになりました。昔から他人を見下し、妻を見下し、自分の考えこそ正当なのだと信じて疑わない人間でしたので...
『暗黒のエゴワールドに差し込んだ一筋の光』 匿名希望 瞑想を始めた頃の私は子育て≠ニいう人生最大の困難な仕事に翻弄され、怒っているか、疲労困憊しているかのどちらかでしかない、貪りや怒りと落胆を交互に繰り返す本当に辛く苦しい毎日を送っていました。子供の事を愛しているのに、取るに足らないほんの些細な出来事がきっかけで、叩き潰したくなるような衝動に駆られることが、度々ありました。 一旦怒りに火が付...
『我が家のダンマトーク』 K.N. 主人が月1回のヴィパッサナーの瞑想会に通い始めたのは、今から10年ほど前のことでした。いつも、洗い立ての白いシャツのような顔をして帰ってくるのが印象的でした。でもその頃は、帰ってきても口数は少なく、どんなことをしているのか私にはわかりませんでした。 若い頃の主人は、普段はまじめで優しく、面白い人ですが、ひとたび自分がバカにされたり、軽い扱いを受けた時は、急に...
『迷走から瞑想へ』 M.K. 家は浄土真宗ですが若いときは全く宗教に興味はなく、仏教に興味をいだいたのは30才を少し過ぎてからでした。 漠然とした虚無感からか禅に興味を持ち、近くのお寺の座禅会に参加し、折々に坐禅をするようになりました。そして、ある坐禅の本を読んだのがきっかけで10日間の座禅会にも参禅するようになりました。そこで初めてサマーディを体験し、「今って本当に有り難い。全てが奇跡的な存...
『同情されたくない』 小田絵里子 私がヴィパッサナー瞑想と出会ったのは、4カ月前のことでした。念願だった結婚もし、仕事も順調で特に悩みがないはずなのに、なぜかふとつらい気持ちになることがあり、友人に相談してみたのです。すると地橋先生の講座を勧められ、早速受講したところ、これこそ私に必要なことだと感じました。 その後1DAY合宿に参加し、面接でしっかりと歩く瞑想を指導していただき、足の裏の感覚を...
『ゆるやかに変わっていく母・・・』 匿名希望 朝日カルチャーの「ブッダの瞑想法とその理論」に通い始めてから1年半が経ちました。ふと気付けば、今までになく心が静かで軽くなってる時間が増えています。自分を取り巻く環境が劇的に変化‥‥というわけではないのですが、あたりまえの日常がどんなにか貴重で、生きていること自体が奇跡であると思えるのです。 いつの頃からか、私は母親とことごとく折り合いが悪くなり、...
『ヴイパッサナー瞑想が変えてくれた人生』 Y.T.◎瞑想実践前 小さい頃から、親、友達、多くの人たちを、責めて、疑って、妬んできました。そうすることが、この世の中で自分を守り、生きていくためには不可欠だと思っていました。 中学・高校時代は、家出をし、落第し、友達関係を全く築けず、親が心労で倒れた日もありました。大学時代は、特定ドグマに依る学生運動に没入。卒業間近のある日、唯一の友の自殺に遭い、...
『変わっていった父親像』 村田広之 「ずいぶん劣等感の強い性格なんだなあ」気づきの瞑想をやるようになって、私が自分という人間について感じたことのひとつです。「集中力がついて、仕事がうまくいくようになって、もっと健康になって、人間関係も良くなって・・・」と、多くを期待しつつ始めた瞑想ですが、期待とは微妙に違った方向に進んでいきました。 集中力どうこう、という前に、なぜか家族のことがしきりに気にか...
『瞑想で辿りついたプリンの思い出』 Y.T. 私が原始仏教に出会ったのは5年前のことでした。原始仏教について解説された本を書店でたまたま目にし、何冊か購入してみました。拝読させていただくと、それまで目にしたことがない透徹した論理と教えに大きな衝撃を受け、その世界にすっかり魅了されました。 私は学生時代から、自己嫌悪と自己否定、他者に対する恨みで苦しんできました。また働き始めてからは、職場の人間...
『本当に心がきれいになった瞑想・・・』 平澤久男 私は昔から「生きる意味、目的、意義」や「我々はどこから来てどこへ行くのか」などの疑問を、心の底ではいつもうっすら考えていました。 日常生活の中でも、心の奥底ではそのようなことが気になっていました。宗教書や哲学書などの本も、幾らか読みました。なるほどと思う部分もありましたが、どうも今ひとつピンとこない部分も、多々ありました。 一方私の日常の生活...
『本当の仕事と瞑想』 Y.N. 3.11それは人生の根底が揺るがされる大事件でした。それまでの自分は、精神世界と社会生活をあたかも両立しているかのように生きていました。ポジティブ思考、願望実現など、自分にとって「心地良い」イメージを措くことで、なんとなく仕事の流れが順調に展開しているかのように錯覚していたのです。 しかし3. 11以降、仕事の流れがつかめず、閉塞感に苛まれました。その中で手を出...
『火種が消えるまで』 R.Y. 「君は上司とうまくいかないねえ」以前、職場の人から言われた言葉です。確かにこれまで心から尊敬し、慕うことのできる上司などほとんどいませんでした。 振り返ってみると、気の弱い人や動物を見ると、とても情け深い優しい気持ちになる一方、立場が上の人に対しては厳しい目で批判したくなり、特に上司から理不尽な言動をされると怒りの感情でいっぱいになりました。 ちょうど1年前も...
『尽日春を尋ねて』 匿名希望 私が原始仏教を知ったのは、今から5、6年前、次兄に勧められたことがキッカケでした。 その頃の私は、職場でたった3人の部下もまとめられず、日々の業務や会議をこなすことに精一杯で、精神的にも肉体的も限界ギリギリの状態でした。 夜になれば酒をあおり、ありとあらゆる愚痴や悪口、意識を失うまで飲み続け、そして朝を迎えて出勤する。原始仏教関連の書籍を読んだり、グリーンヒルの...
『奪う人から、与える人へ』 匿名希望 私の弟は中学の頃、「いじめ」がきっかけで、不登校になりました。さらに、高校の時に「強迫神経症」が悪化し、高校を中退して以来、現在も 「引きこもり」状態が続いています。 これまで、弟は二度の自殺未遂に加え、交通事故にも二度遭い、家族内暴力の時期もあり ました。 こうして、当初の 「強迫神経症」という診断は、「境界例(=統合失調症と健常状態の境目)」に変わりま...
『求めていた道にたどり着いた不思議・・・』 T.T. 私がヴィパッサナー瞑想に出会ったのは4年ほど前でした。ふとしたきっかけで瞑想関係の書物を手にし、「私が長年探してきたものがここにありそうだ」と感じたのです。 若いときから悟りとか、人生の最終目的としての「何か」を求めて、そしてその「何か」に至るための方法・道を探してきました。 しかし、年齢も 60代半ばを過ぎ、この世にそんな「何か」など無...
『二人の息子が敢えてくれたこと』 梅本久美子 初めて瞑想会に参加させていただいてから、もうすぐ3年になります。今振り返ると、私を瞑想会に導いてくれたのは、二人の息子だったように感じます。 私の次男は、生後すぐに心臓の病気で亡くなったのですが、その時の私は、怒りや悲しみから目をそむけることで、一刻も早く立ち直ろうと必死になっていました。 抑圧された感情のはけ口になったのは、当時3歳だった長男で...
『心も人生も変わっていく瞑想』 Y.H. グリーンヒルの瞑想会に来るまでは、学生時代の鬱病が再発するのではないかと心配し、色々なことをしてきました。 宗教団体に入って活動したり、毎週、スポーツやヨガのクラスに行ったり、あるいは自分で自己診断ができるように、日記や生活パターンの記録を取ったりしていました。 しかし、自分の完璧主義や強迫的な性格によるストレス、また仕事をする時の難しさはなかなか根...
『めぐる因果を受け入れて・・・・・・』 T.H. 私は、六十歳代の男性で現在も会社勤めをしております。 ヴィパッサナー瞑想のきっかけは集中力がつき、効率的に仕事などがこなせるのではないかという功利的な動機と、上座仏教の新鮮な考え方に興味を覚えたからでした。 それからヴィパッサナー瞑想関連の本を読んだり、講義を聞いたりして、さらに興味が増し、自分で「サティの瞑想」の真似ごとをし始めましたが、あ...
『めぐる因果を受け入れて・・・・・・』 T.H. 私は、3人姉弟の長女として生まれました。 農家の嫁だった母は、厳しい農作業をしながら、私を産んで育ててくれました。母乳の出が悪かったのに、赤ん坊の私はミルクを嫌がって母乳しか飲もうとせず、お腹をすかせて泣いてばかりいたそうです。 愛情深く育ててもらったのですが、私の人生のスタートは「求めても与えてもらえない」欲求不満の感情で占められ、2年後に...
『心の清浄通が瞑想だった・・・・・・』 川村史朗 私がヴィパッサナー瞑想に興味を持ったのは5年程前になります。 当時、仕事や対人関係にしっくりいっておらず、友人や実家の両親に不満ばかり漁らす毎日を送っていました。 表立って大きな問題を抱えている訳ではないのに、焦燥感や疲労感、虚しさを振り払うことができませんでした。 数年前の恋愛の挫折を引きずっていたのも、空回りの一因となっていました。そん...
『第二の人生を開くヴィパッサナー瞑想』 稲葉青治 朝日カルチャーで地橋先生にご指導して戴いてから2年、東京瞑想会に参加させて戴くようになってから1年半経ちました。今までを振り返ってみたいと思います。 3年程前に定年退職しました。そのしばらく前から退職後はそれまで趣味としてきたことを心ゆくまで楽しむつもりで、それなりに準備をしてきました。しかし実際に退職してみると、他にするべきことがあるように思...
『生活に沁みていった瞑想』 関根かつゆき ヴィパッサナー瞑想と出会い、2年が経ちました。この 2年で私にどんな変化があっただろうか?と考えました。 怒りが少々、いや大分減った。気持ちの許容量が増え、慌てる精神状態が減った。とにかく「なんとかしなきゃ」と思っていたことが減少し、「良い」と思えることが増えた。そう感じます。以前は気持ちに余裕がなく、すぐ焦ったりしていました。実際12年前に電車の中で...
『数百万円つぎ込んだ果ての瞑想』 徳龍童子 5年前のちょうど今頃、私は計3回の手術を受け、トータル一カ月余りの入院生活を経験しました。最悪一歩手前で何とか踏み止まったものの、どうしてこういう人生なのかと自らを呪う術もありませんでした。少なからず死というものを考えざるを得ない状況の中で人生観の転換を期待したものの、凡夫にはそんなことは起ころう筈もなく、自らに降りかかった「苦」を、ただ淡々と受け入れ...
『ヴィパッサナー瞑想とのご縁』 匿名希望 今から十数年前に坐禅会に参加させていただきました。これが私にとって仏教との最初の接触でした。そこでは仏教の基礎知識と、坐禅をして心の静けさを得ることの大切さを学ぶことができました。 それから数年後、仕事を退職しました。増えた自分の自由な時間を使って、それまでとは異なった観点から仏教の勉強をしたいという気持ちが強くなりました。たまたまその頃、インドとミャ...
『作務衣のボランティア』 沙門全道 ふだんから、頭を剃り、作務衣を着て、雪駄を履いて、過しています。誰が見ても坊主です。少ない風体なので、ジロジロ見られることもあります。一度会うと、二回目には思い出していただけることが多いようです。ですから、前に来たときに何をしたかがベースとなって、次の出会いが始まります。いつも現世での輪廻を思いながら振舞っています。 私は、次のようなボランティアをさせていた...
『「怒らないこと」から始まりました』 T.N. 今年2011年は手塚治虫のアニメ映画「ブッタ」の上映や「ブッタ展」の開催により原始仏教やヴィパッサナー瞑想に興味を持つ人も多くなることでしょう。私自身もヴィパッサナー瞑想と出会ってかれこれ一年半になりました。 私の父親は意外と短気でその遺伝を受けたのか、私自身何気ない事に「イラッ!」ときたり、両親に「〜は、前に言ったじゃん!」などと、他人に対して...
『法施の代わりに』 高橋秀典 「まあ、これでいいか」とネットで瞑想教室を探して、軽い気持ちで2009年10月からの朝日カルチャーに参加しました。その前年の春、転職による環境変化で一種の五月病になっていた時に、書店である瞑想本と出会い、慈悲の瞑想による効果はすぐに理解することが出来ましたが、ヴィパッサナー瞑想の説明がちょっと抽象的であったために本気で取り組むことはなく、一年半ほどの空白期間が経過し...