『心も人生も変わっていく瞑想』 Y.H.
グリーンヒルの瞑想会に来るまでは、学生時代の鬱病が再発するのではないかと心配し、色々なことをしてきました。
宗教団体に入って活動したり、毎週、スポーツやヨガのクラスに行ったり、あるいは自分で自己診断ができるように、日記や生活パターンの記録を取ったりしていました。
しかし、自分の完璧主義や強迫的な性格によるストレス、また仕事をする時の難しさはなかなか根本的に直らず、いつも不幸感と不安を感じていました。
不安の一番の原因は自分自身が変わらないことでした。哲学書が好きでいつも読んでいましたが、何が正しくて何をやるべきかが分かるものの、それを行動に移すことはできず、いつも考えだけで変わらない自分にがっかりでした。
一時期、他の身体技法にも夢中になりましたが、幸せになるのは行っている最中だけで、現実に戻ると再び落ち着かない自分にもどりました。
それで、他の方法がないかと悩んだところ、ある日、ネットで「瞑想」「瞑想旅行」「瞑想クラス」で検索して発見したのが、朝日カルチャーセンターの「ブッダの瞑想法」のクラスと、グリーンヒルWeb会の東京瞑想会でした。
2010年6月の東京瞑想会が初体験でした。初めての体験とその直後の変化は未だに覚えています。初心者向けの歩きの瞑想と坐る瞑想の講義後、法話が続きました。
また、瞑想の実践やインタビューなどあっという間に一日が終わりました。その後、家に帰って仕事をするときや間が空いた時など、一人で家にいて単純作業をする時にサティを入れ続けました。
サティを入れ始めると、いつも何かをしていないと不安になる心が落ち着き、安定感と安心感を覚えました。2〜3カ月経ちましたら、周りから「最近おとなしくなった」、「静かになった」、「落ち着いているように見える」などと言われました。
自分では効果を強く実感できなかったのですが、職場の同僚や友人に変化を言われて以来、効果がありそうなので瞑想を続けていこうと思いました。
変化は仕事だけではなかったです。
瞑想を始めて6カ月後に NGOや NPOの団体、宗教団体などに寄付ができるようになりました。
いつも寄付をしないといけないこと、また稼いだお金をある程度、社会に還元しないといけないことは頭では解っていたものの、今月は買い物し過ぎて・・・とか、友達の誕生日プレゼントを買ったから・・・などと毎月言い訳をしてきました。
ある日、地橋先生の布施についての説明を聞いてから、やっとその理由を心から納得し、継続的に一定金額を毎月寄付するようになりました。
驚いたのは、寄付を始めてからより貯金ができて、また周りから入ってくるプレゼントやお金などが多くなり、結果的にプラスになりました。単純に考えると納得できないかもしれませんが、寄付をすることによって日常生活での物欲が抑えられ、無駄な消費が少なくなったのです。まさに金銭に関する因果関係です。
また、瞑想を始めて約1年 3カ月後にはボランティア活動を始めることができました。それまでは、いつも忙しいと感じて、時間に余裕がなく、疲れきった毎日を過ごしていました。始めたきっかけは、職場の周囲の人たちが私を助けてくれないと思ってストレスを感じ、精神的に限界に来ていたからです。
瞑想会のインタビューで、誰かが私と同じ様な悩みを持っていて、地橋先生に質問したところ、時間を与えないと時間で助けてもらえないと、先生はボランティアを勧めました。それで、自分自身を振り返ってみました。自分が今まで人を助けたことがあるのかと質問してみたら、いつも自分の勉強、自分の仕事だけで精一杯で、周りの人たちを助けていなかったことに気づきました。
今は定期的にボランティアに参加しています。最初は、忙しくて疲れて抵抗感がありましたが、今はボランティアの後、自分が明るくなっていることを感じています。
瞑想はいつも妄想と雑念だらけで進展がイマイチですが、法話やインタビュー、また瞑想会後の法友との会話が自分の生活にたくさんの良い影響を及ぼしたと思います。
また、鬱な気分や強迫的な気持ちも完全になくなってはいないですが、最近はやっとそれらに気づいて、抑えることができ、安心した生活を送っています。
ヴィパッサナー瞑想と、グリーンヒルの東京瞑想会に出会えたことに本当にいつも感謝しています。