「慈悲の瞑想」のことば
「私が幸せでありますように
私の悩み苦しみがなくなりますように
私の願うことがかなえられますように
私に悟りの光があらわれますように
私の親しい人々が幸せでありますように
私の親しい人々の悩み苦しみがなくなりますように
私の親しい人々の願うことがかなえられますように
私の親しい人々に悟りの光があらわれますように
生きとし生けるものが幸せでありますように
生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように
生きとし生けるものの願うことがかなえられますように
生きとし生けるものに悟りの光があらわれますように
私がきらいな人々も幸せでありますように
私がきらいな人々の悩み苦しみがなくなりますように
私がきらいな人々も願うことがかなえられますように
私がきらいな人々にも悟りの光があらわれますように
私をきらっている人々も幸せでありますように
私をきらっている人々の悩み苦しみがなくなりますように
私をきらっている人々も願うことがかなえられますように
私をきらっている人々にも悟りの光があらわれますように
すべての衆生が幸せでありますように
すべての衆生が幸せでありますように
すべての衆生が幸せでありますように」
以下のポイントを心に留めておきましょう。
・慈悲の瞑想は怒りを乗り超える修行と心得る。
・「ラ−フラよ、慈しみの瞑想を修習しなさい。なぜなら慈しみの心が成長することによって、悪意、反感、憎しみ、敵意、恨みが心から追放され、取り除かれるからである。
またラ−フラよ、憫れみの瞑想、悲の瞑想を修習しなさい。なぜなら憫れみの心、悲の心が成長することによって、残酷さや冷酷さ、人を傷つけたい心などが追放され、取り除かれるからである」というブッダの言葉を思い出す。
・弱者や苦しんでいる方々に「悲の瞑想」をする時は、身を低め、へりくだって、優越意識が微塵も入らないようにする。
・常に相手を尊び、敬意とセットで慈悲の瞑想をする。
・心がこもらない時には、その人からお世話になったことを出来るだけたくさん思い出して慈悲の瞑想をする。
・心がこもらない時には、懴悔モードになって、どれだけ迷惑をかけてきたかを思い出して慈悲の瞑想をする。
・嫌いな人・嫌われている人に慈悲の瞑想をするとムカつくなら、今はやらない方がよい。もっと心が成長してから取り組めばよい。
・嫌いな人・嫌われている人ランキングの最下位から慈悲の瞑想を始め、最悪、最強の人は最後にチャレンジする。
・嫌いな人・嫌われている人の願いは成就して欲しくないと感じるなら、自分を本当に幸せにすることができる正しい願望を持つことができるように、そしてその願いがかなうようにと祈る。
・悟った人は必ず善いことをするのだから、嫌いな人・嫌われている人に悟りの光が現れるように強く祈る。
・自分を傷つけ苦しめた人はやがて業の報いを受けて苦しむのだから、「悲」の瞑想をする。
・自分を傷つけ苦しめた人は結果的に我が身を犠牲にしてこちらの不善業を消してくれたのだから、感謝の念を捧げて慈悲の瞑想をする。
・人の批判や悪口を言いたくなった瞬間、反射的に慈悲の瞑想に切り替えるクセを身につける。
・通行人やTV画面の人に嫌悪感を覚えたら、「幸あれ!」と呟くだけで慈悲の瞑想の短縮版になる。
・「立ちつつも、歩みつつも、坐しつつも、臥しつつも、眠らないでいる限りは、この慈しみの心づかいをしっかりと保て。この世では、この状態を崇高な境地と呼ぶ」というブッダの言葉を思い出す。